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『猫殺しマギー』
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力強くて、繊細で、ちょっぴり切ない珠玉短篇小説集。
『猫殺しマギー』
story
 

 女優・映画監督・脚本家をこなす新人、千木良悠子の第一小説集。鸚鵡、巨大オムレツ、森羅万象なんとでも性交しまくる同居人「ドクター」の様子を、猫を殺さない「猫殺しマギー」の視点から変幻自在に描いた傑作。表題作の他「甘夏キンダガートン」「アカシック・レコードに乗せられて」を収録。

 

 俺の名前は猫殺しマギー。でも、猫は殺さない。

 なぜそう呼ばれているのかはわからない。ものの名前は理由のつけられないものの方が多いから、それでいいんだろうと思う。

 昼頃目がさめたら、窓があいていた。暑くもなく寒くもなく、風が入ってくるから、俺はずっと窓の外を見ている。隣の家に生えているびわの木が、手のとどきそうなところにあって、熱帯雨林の中にいるみたいなんだ。
 玄関のほうではまたドクターが、女を殺しておかしているようだ。
(「猫殺しマギー」本文より)

 
 
【著者】千木良悠子
【判型】四六判、ハードカバー
【ページ数】160ページ
【定価】1,365円(税込み
【ISBNコード】4-916199-53-7
 

 

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