黒猫ミステリー賞 Kuroneko Mystery Award

お知らせ

黒猫ミステリー賞 シンボルマーク

2024/04/10

第2回「黒猫ミステリー賞」最終選考結果発表/第3回募集について

第2回「黒猫ミステリー賞」最終選考が終了しました。

 

 

◆作品概要
古文書オタクの黒木鉄生(30歳)は、大学時代の親友・八重垣志紀(旧姓・水森)に頼まれ、村で発見された「沼神文書」と呼ばれる古文書を解読するために巨人伝説が残る農村を訪れた。村に到着したその夜、セイタカ様と呼ばれる巨大な地蔵の前で、市議会議員の息子・島田光男が殺害された。さらに2日後には、こしかけ山と呼ばれる場所で八重垣の義妹・咲良(女子高生)の幼馴染である鈴本健三郎が首を吊った状態で見つかる。
「沼神文書」の解読作業を進める黒木は、村と村人の秘密、2人の死の真相に迫ることになり……。

殺人事件の謎と、巨人伝説の残る農村の秘密に迫る、民俗学系ミステリー。

 

◆総評
第2回黒猫ミステリー賞へのご応募をいただいた皆様、ありがとうございました。この度の応募総数は274作品。幅広い作風のものが寄せられました。文章、展開ともにこなれていて、個性的な作品も多かったと感じています。
読み応えのある作品が多数あった中、第2回黒猫ミステリー賞受賞作は「Black Puzzle」(小寺無人)となりました。本作は「とある農村」の秘密の解明と、そこで起きる殺人事件の解決とを主軸に展開されていく、民俗学系ミステリー小説です。設定のダイナミックさやモチーフの扱い方、キャラクター造形の巧みさ、テンポの良さは素晴らしく、終わり方はきわめて爽やか。一筋の薫風が吹き抜けたような印象が残る作品でした。第一次選考のときから選考委員の間で話題になった1作です。
一番の読みどころである村と有力一族の秘密、その解明に至る方法・構成が、不完全燃焼なのが非常に惜しい。今後はより効果的な展開となるよう加筆修正を検討し、今秋刊行での単行本化を目指します。

 

受賞のコメントなど、詳細は今月下旬に追って発表いたします。

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また、今月下旬より第3回「黒猫ミステリー賞」作品募集を開始いたします。
詳細は次回のお知らせをお待ちください。

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