企業情報
事業領域

三菱重工業株式会社

グローバル市場で勝ち抜くための
インターナルコミュニケーション

紙・Webでのグループ報制作を中心としたインターナルブランディングの支援

部門・拠点間の壁を排除
全世界・全グループ会社一気通貫のコミュニケーションを

【プロジェクトのポイント】

  • ・グローバル市場での事業拡大に向け、グループの一体感醸成が必須
  • ・全世界の従業員に同一の情報を同時に届ける
  • ・月刊・日英同時発行を実現。Webの特性も生かす

三菱重工グループの『Global Arch』は、2013年4月、三菱重工業株式会社の宮永俊一氏(現会長)の社長就任と同時に発行が始まった同社グループ初のグループ報です。同社グループでは長年にわたり、長崎造船所や広島製作所をはじめとする事業所が事業遂行上の主要な権限を持つ「事業所制」が敷かれていました。しかしグローバル市場での競争が激しくなる中、将来にわたって会社が成長していくためには、事業所の壁を取り払い、海外も含めたグループ全体でシナジーを発揮することが喫緊の課題となっていました。そこで同社は事業所制を廃止して事業本部制へ、さらにはドメイン制へと改革を断行していきました。

そのような状況の中、日本・海外の区別なく、全従業員が同じ情報を同時に手にし、同じ思いを共有することでグループの一体感を醸成することを目指して誕生したのが『Global Arch』です。事業所制時代には各拠点独自の「所内報」が発行されており、長いもので50年以上の歴史を持つものもありましたが、国内・海外のグループ員の一体感醸成に向け、グループ報『Global Arch』に集約されることになりました。

この『Global Arch』にふさわしいコンテンツとして、産業編集センターは「ものづくりの流儀」(三菱重工業が培ってきた技術・技能の紹介)をはじめ、グループが持つ強みを再認識し、共有・横展開するための企画をご提案。誌名は社員公募制とし、「自分たちのグループ報」であることを読者に印象づけました。

冊子版『Global Arch』は、創刊以来月刊発行とともに、日本語版・英語版の同時発行を続けています。「同じ情報を同じタイミングで、全世界に届けたい」という思いによるものです。20ページ以上のボリュームで、国内外のさまざまな情報を織り込んだ『Global Arch』。日本語版、英語版の編集を並行して進める必要があり、これは決して容易なことではありません。編集部による中長期的な編集計画の立案、厳密なスケジュール管理、企画からライティング、デザイン、翻訳まで一貫して対応できる産業編集センターの制作体制により日英同時発行が実現しています。「SHCの担当の方には編集部の一員として『Global Arch』に深く入り込んでいただいています。いつも時流に沿ったさまざまなアイデアを提案してくださることから、SHC内にノウハウが豊富に蓄積されていることを実感します」(編集部)

2019年にはデジタル版『Global Arch』を立ち上げ。産業編集センターは冊子・Web両方での日英同時公開を実現するためのオペレーションを確立するとともに、それぞれのメディアに最適化されたデザインをご提案しています。

デジタル版では、基本的には冊子と同じ内容を掲載しつつも、一部の記事では関連動画を掲載するなどWebならではの要素も盛り込んでいます。「紙媒体からスタートした『Global Arch』ですが、徐々にデジタルへと軸足を移しています。デジタルに関しても幅広い知見を持ち、ワンストップソリューションを提供してくださるSHCの対応力が『Global Arch』の進化を支えてくれているのは間違いありません」(編集部)

場所・時間を問わず閲覧できるWebの長所も生かしながら、『Global Arch』は「同じ情報を同じタイミングで、全世界に届ける」という創刊時からの思いを貫き続けています。

【プロジェクトの解決策】

企画から原稿作成、デザイン、撮影、翻訳まで、印刷以外の工程を当社内のスタッフで対応できるワンストップサービスを提供

お客様との対話を重ねた、企業理念やデザインフィロソフィーに基づくクリエイティブ

Webや動画など、それぞれの媒体特性を活かしたクロスメディア提案