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第3回わたしの旅ブックス新人賞 受賞作品

罪深きシリア観光旅行
桐島滋

おめでとうございます!
ご応募いただいた皆様にも、改めてお礼申し上げます。
受賞コメントが届いておりますので、ご紹介します。

受賞コメント

戦争があり、今も多くの人たちが苦しんでいる場所を「旅する」というのは、軽々しすぎはしないかと自分でも思います。

しかし、現地の人たちから見せてもらったこと、教えてもらったことを記録として残しておきたいという思いから文章にしました。「戦争している国」という、ぼんやりとしたイメージで捉えられがちなところを、実際に行ったことで手触りとして理解できたことがあるからです。

というと少し格好つけすぎで、本当はシリアに行ったことへの私の言い訳の文章なのかもしれません。

話を聞かせてくれたシリアの知人たちに、賞をいただけたことで少しだけ顔向けできる気がします。

桐島滋(きりしま しげる)
フリーライター

総評

今回の応募総数は109作品でした。
ご応募いただいた皆様、ありがとうございました。

この賞をスタートした2020年は、ちょうど新型コロナウイルスが世界中に広がり、旅行はもちろん、近場の移動さえままならない状況でした。そこから、旅人、旅の本にとっては厳しい時期が続きました。そして今、約3年にわたる行動規制や自粛もようやく緩和され、旅の機運が高まりつつあります。
そういった背景が影響してか、今回はバラエティに富んだ意欲作が多かったように思います。
何十年も前の旅の記憶をまるで小説のように生き生きと描いた作品、コロナ明けに旅に出られるようになり、待ってましたとばかりに海外に飛び出した勢いがそのまま表現された瑞々しい作品。どれも魅力的で選考は難航しましたが、第3回受賞作として「罪深きシリア紀行」を発表できることをうれしく思っています。
また、若い世代の方からの応募が増えたのも特筆すべき変化でした。次回にも期待したいです。
第4回も実施する予定ですので、皆様からのたくさんのご応募を心よりお待ちしております。

受賞作品は2023年秋頃刊行を予定しています。どうぞお楽しみに!


あなたの旅や旅への思いを作品にしてください。

エッセイや紀行文、旅行記など形式は自由。
あなたのとっておきの旅体験や
心がふるえる感動旅など、
個性あふれる作品をお待ちしています。
奮ってご応募ください。

優秀作品は弊社より「わたしの旅ブックス」
シリーズの一冊として出版します。