出版は、
これからがおもしろい。
柏木 亮
RYO KASHIWAGI
出版営業
新卒入社
取材:星 有希
出版は、
これからがおもしろい。
柏木 亮
RYO KASHIWAGI
出版営業
新卒入社
取材:星 有希
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旅行記の企画も、
コミックエッセイの販促も旅行記の企画も、
コミックエッセイの販促も産業編集センターの出版部には、特徴が二つあります。一つは、旅行紀から実用書、小説・エッセイ、写真集、ビジネス書まで、幅広いジャンルの書籍を扱っていること。ジャンルの枠を飛び越えたような、ユニークなものもあります。小さい出版社としては、この幅の広さはめずらしいと思います。
もう一つは、編集担当と営業担当の関係が密なこと。基本的な役割分担は、主に編集は全体の進行管理と社外の著者とのやりとり、営業は書店への営業です。出版社の中には、両者の役割がきっぱり分かれているところもあるのですが、産業編集センターは違います。書籍づくりの起点となる月2回の企画会議では、編集と営業が共に意見を出し合う。その後の制作、販促も、両者で意見を出し合いながら二人三脚で進めていく。ここまで関係が密なのは、インターナルコミュニケーションの会社だからかもしれません。
「こんな本をつくって、こんな人たちに読んでもらいたい。そのためにこんな販促をしたい」。膨らむ思いを制限するものは、ここには何もありません。自分の気持ちに正直に、自分が本当に良いと思う本をつくり、届けることを楽しめる。そんな出版社です。 -
「ここなら、
やりたいことがあるかもしれない」「ここなら、やりたいことが
あるかもしれない」幼い頃から本が好きだった私は、就職活動の際、「言葉」に携わる仕事がしたいと考えました。でも、具体的に何をしたいのかは自分でもわからなかったんです。産業編集センターは、さまざまな企業に入り込み、「言葉」を駆使してものづくりをする会社。ここならば、自分のやりたいことがあるかもしれないと考えました。そして企業広報事業の新規営業を経て、配属になったのが出版事業の営業でした。
配属後はまず、自分たちが出版している書籍を、片っ端から読みました。そして担当エリアの書店の客層や売れ筋をリサーチし、実際に店舗を訪問して、おすすめの書籍、販促物の設置をご提案していきます。最初はわからないことだらけでしたが、先輩に教わりながら地道に経験を積み重ね、次第に販売実績を伸ばせるようになっていきました。入社4年目からは、営業チームのリーダーに。販促の方向性の決定、書店本社への営業、企画会議への参加、メンバーの指導など、仕事の幅が広がりました。
そして今、自信をもって言えます。ここで本をつくり、世の中に送り届けること。間違いなくこれが、僕のやりたい仕事です。 -
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原石を見つけ、磨き抜いて、
「本」にする原石を見つけ、磨き抜いて、
「本」にする今は「出版不況」なんて言われる時代です。確かにSNSや動画配信など、魅力的な娯楽はたくさんある。でもだからこそ、チャンスだと思うのです。世の中には、無数の情報が溢れ返っている。そのどこかに、新たなブームの可能性を秘めた原石がある。それを私が見つけ出し、ていねいに磨いた「本」という形にできれば、もっと大きな驚きや感動を、もっと多くの人に届けられるかもしれないのです。
原石を見つけ出すのは簡単ではありません。私は日々、世の中のさまざまな情報に、アンテナを張り巡らせるよう努めています。その成果が、晴れて形になったものの一つが、2022年出版の小説『夜行堂奇譚』。SNSに連載されていたものを書籍化し、販促企画として、書籍の朗読を動画共有サイトで公開しました。どちらも日々メディアをチェックする中で、思い付いたアイデアです。出版後すぐ重版となるヒット作となり、多くの人に『夜行堂奇譚』の不思議な世界に浸っていただくことができました。
他にも出版部では今、主催する文学賞をSNSで盛り上げられないか、オリジナルのウェブメディアを立ち上げたらどうかなど、新しい取り組みについて議論の真っ最中。アンテナでキャッチした情報を、どんどん生かしていきたいと思っています。
「言葉」に携わりたい。最初はそれだけでした。でも今や、どんなおもしろい本を、どんなおもしろい方法で届けようか、考えるのが楽しくて仕方ない。出版はこれから、もっともっとおもしろくできる。そう確信しています。
