パーパスを起点に、社員の原動力を育むWeb社内報へ
社員の内発的動機を育む
webEASTのリニューアルにあたって最初に取り組んだのが、Web社内報そのものの役割の再定義でした。
従来のwebEASTは、経営メッセージや会社情報の発信・周知が中心でした。しかし、従来の地域通信事業にとどまらない企業変革を進めるには、社員一人ひとりがパーパスやビジョンを自分ごととして捉え、行動へ移すことが欠かせません。
そこで私たちは、webEASTの新たな役割を「社員の内発的動機を育む媒体」と再定義。会社からの発信だけでなく、パーパスを体現しようとする仲間の姿を描き、一人ひとりが自分なりの原動力を見つけられる媒体を目指しました。
その軸としてご提案したのが、「”つなぐ理由”を探す旅」というコンセプトです。
このコンセプトを、各コンテンツに落とし込むために編集方針も明確化。社員の取り組みを美辞麗句でまとめず、奮闘や葛藤、苦難や挫折、よろこびまで、等身大の姿を描く。結果だけでなく、そこに至る迷いや試行錯誤も伝える。また、読者の心理的安全性を担保するため、愉快さ・自由さのあるコンテンツも設ける。そうした編集により、読者の共感や、パーパス・ビジョンを実践する意欲につなげていきました。
この編集方針を企画立案、取材設計、原稿執筆、デザイン制作まで精緻に反映。どのようなテーマや登場人物であれば、社員が自分との接点を見いだせるのか。どのような問いであれば、取材対象者の本音や仕事への思いを引き出せるのか。ご担当者の皆様と検討を重ねながら、一つひとつコンテンツとして形にしていきました。
活発な情報流通を実現する コミュニケーション設計
グループ約35,000人の”自分ごと化”を後押しするために、多様な社員ニーズに応えることを意識しました。社員インタビューやドキュメンタリー調のプロジェクト紹介、キャラクターによる解説コンテンツ、社員パーソナリティが登場するラジオコンテンツなど、多彩なコンテンツを展開しました。
また、「発信機能」だけでなく、「受信機能」も強化しました。
本社広報室以外の各組織・各拠点にもCMSの編集権限を付与し、現場の担当者が記事投稿できる環境を整備。2024年度には年間約280件もの記事が発信されるなど、本社広報室だけでは捉えきれない現場の姿を共有する場となっています。
これらのコンテンツをより多くの社員に届けるために、誘引施策にも注力。注目記事を紹介する告知バナーやプッシュ通知などを活用し、サイトへの接点を増やしました。
データドリブンな社内報運用で、継続的な改善へ
Web社内報はリニューアルして完成するものではありません。継続的に改善して”育てていく”ことが必要です。
webEASTでは、リニューアル初年度はKPIを「グループ社員約35,000名の9割がwebEASTに訪問すること」に設定。認知が広がった後には「定期的・継続的な訪問」へと重点を移すなど、媒体の成長段階に応じて目標を見直していきました。
また、KGI・KPI達成に向けては、データを活用したPDCAを運用の柱に据えました。
アクセス解析の結果を毎月の定例会議で確認するほか、半年ごとの重点分析、年1回の社員アンケートを実施。そこで明らかになった課題や、その背景にある社員の関心を読み解き、改善施策に反映していきました。
こうした一連の取り組みにより、KGI・KPIの達成に留まらず、2025年度「経団連推薦社内報審査」のWeb社内報部門における最優秀賞の受賞にもつながりました。
ブランドの原点は社員
NTT東日本様と弊社の間には、ともにweb社内報の制作と運用を重ねていく中で得た、一つの確信があります。それは「社員こそがブランド」ということです。
NTT東日本様は、通信はもちろん、1次産業支援や教育、防災に至るまで、さまざまな地域に根を張り多岐にわたる事業を展開しています。そのため、所属する社員のキャリアも仕事内容も、実に多様です。しかし一方で、「仕事に真剣に、丁寧に向き合う」「自分の仕事に誇りを持っている」「仲間を大切にする」といった点は、多くの方に驚くほど共通しています。こうした社員の皆さんが、会社を輝かせる魅力の源になっているのです。
生成AIの急速な広がりなど、NTT東日本様を取り巻く環境はさらに変化し、社員の皆さんは今もさらなる変革に挑んでいます。私たち産業編集センターは、これからもNTT東日本様とワンチームとなって、そうした社員の方々に向き合い、その輝きを捉えながら、パーパス実現に向けた”旅”に伴走し続けます。